今際の際
- 1
- 89
私を蝕んでいた病魔の暴走故か、不意に倒れる。
否、結果だけ判断するのであるならば倒れたのか。
蒙昧としているのに車が迫った感覚だけはある。
声は出ていないようだ。体の感覚は伝わっていないようだ。
ただ、見ることだけは出来るようだ。
意識が混濁する中、車が迫る。これは現か幻か。
嗚呼、無念である。これがこれこそが私の...
見る最後の景色なのか。
見た最後の景色なのか。
Albums: 東京散策
Favorite (1)
1 people have put in a favorite
Comments (0)
"No comment yet, please write the first comment.
To make comments on artworks, click Login. User registration here.