手記：峰部落跡
駅を降りコンクリ道の上り坂を歩き進み、最初の突き当りを左へ曲がる。
調べた限りクモが多いとあったが一匹も遭遇せずただただ砂利と木の根のつづら折りの登山道を、
「こんにちわー」「こんにちわぁ」「にんにちわ」「こんちわー」「すいませんこんちわー」
「ちわー」「すいませーん」「こんちわー」「コンニチワー」「すませーん」と挨拶しつつ、
ざっくざっくがっこがっこと一歩ずつ歩を進むも行けど往けど変わらぬ景過ぎる時間重くなる脚。
息が上がり汗が流れ雫が落ち睡眠不足と歩き疲れで立ち止まること増えるたび、
この道で良かったか日没前に折り返すか調べ直し出戻ろうか迷いだす。
意思と迷いが半々から迷いに傾きつつある頃一つの目印に到着し
合わせて意思が強くなるとともにこの先の道筋を調べこれという当たりをつけ
その道を突き進み下り潜り滑り揺れてまた下る。
細道の両脇の杉の木にも変化が現れ始めた折ふと気付く。
聞こえた水流がほぼ無音となっていた。
また、少し辺りを見渡すと、人工物らしき姿かたちが見受けられる。
井戸、石垣。
ガラス、瀬戸物。
たたまれた家。
嗚呼着いた。ここだこここそが。誰かいた場所誰もいない場所朽ちてゆく村棄てられた時間。
とても静かだ。
アルバム: 東京散策
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コメント (2)
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余計なお世話でしょうけど、再就職おめでとうございます。
ぼーもあさんが仕事とプライベート、どのくらい割り切れるタイプなのかは
分かりませんが、足がぶっ壊れるくらい撮影に没頭できるのは、
休み明けに多少足がだるくても仕事にモチベーションを上げられる自信がある、
良い職場に巡り合えたのかな？と勝手に想像していますｗ2015年9月30日 19:05 退会ユーザー
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＞tuti 様
ありがとうございます。
仕事とプライベートは、基本的に完全に分けています。登録名も偽名です。
職場では写真が趣味とは言っているので、撮影が必要になったら、
カメラを持ち出すかもしれませんが、それをここでアップすることはないですし、
仕事内容をここに書くつもりも無いです。
SNSやってますと、職場で話すつもりもないです。こっちは遊びですから。
一応、遊びの疲れを残さないよう、一日は仕事までの間は空けるようにしています。
が、職場、特に会議ではよく寝てます。（ダメじゃん）2015年10月1日 22:04 ぼーもあ (12)
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