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冷やしつけ麺 葵 安曇野山葵@大至・文京区お茶の水

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写真: 冷やしつけ麺 葵 安曇野山葵@大至・文京区お茶の水

写真: すりおろした安曇野山葵とそれ用のおろし金@大至・文京区お茶の水 写真: 大蛤潮そば@ほんま・文京区駒込

ラーメン 大至
  文京区湯島2-1-2 佐藤ビル1階

 このお店は、今から8年前の夏にトムヤム冷やしを食べて以来だ。最近は、夏になると麺もつけ汁も冷やした「冷やしつけ麺」を、定番の青紫蘇風味のほかに赤(トマト&唐辛子)と塩(夏みかん)も用意して提供しているようだ。そのような中、定番と赤を止めてまで、生ワサビを使った新作つけ麺を25日から2週間の予定で提供しだしたと知り、早速訪れた。平日は周辺のビジネスパーソンで混むだろうと思い、土曜日に訪問。11時半にお店に着くと、店頭には誰もいなかったので狙い通りと思って扉を引いて店内に入ると、券売機前の細長いスペースに3人の先客が丸椅子に腰かけて待っていた。残念というよりは、正直、少ないし、冷房の効いた店内だからラッキーと思った。まずは券売機でお目当ての標記のボタンをポチっとし(1350円)、空いている最後の丸椅子に腰かける。その後、10分ほどで牛丼の吉野家と同じ細長いU字式カウンター席の一つに案内された。
 すぐに安曇野藤屋わさび農園産の生ワサビ1本と専用おろし金が配られ、ワサビをすりおろすように指示された。おろし金は金属製だが、ワサビ用に特化したものだけに鮫皮おろしと同じようにねっとりとしたワサビがすりおろせるものの、非常に時間がかかるのも鮫皮と同じ。一心不乱にすりおろして、麺やつけダレが配膳されるまでの間に与えられたほぼ1本を何とかすりおろすことができた。ちなみに、このおろし金はECショップで税込み7,150円(プロ用は22,000円)で買えるそうだ。麺は弱縮れの中麺で、ラーメン用の麺をそのまま流用しているような気がする。それでも冷水で締めてあるので、シコッ、プリッとした食感で悪くはない。食材と一緒に配られた「食べ方指南書」には、まず最初は、おろしたワサビを麺に付けてそのまま食べるようにとある。この食べ方は、麺よりもワサビの香気と辛み、甘みを味わう食べ方に思える。塩気はないが、高品質なワサビのお陰でいつまでも食べ続けることができるように思える。次いで、今度は麺をつけダレにどっぷりと潜らせて味わう。つけダレは醤油味で、スダチの皮の香味油と乾煎りしたカツオ節で風味付けしてあるとのこと。まさにその通りの味わい+ほどよい酸味で、これはこれで十分に美味しい。さらに、麺にワサビを付け、その反対側だけつけダレに潜らせてワサビとつけダレ両方を同時に味わう食べ方も面白い。最後は別皿に載っている鶏チャーシュー、錦糸卵、ブラウンえのき、ワカメをつけダレに投入し、麺と具材を同時に味わう。さらにさらに、別皿の小さな器に入ったワサビの茎入り海苔佃煮を麺に塗って…と何通りもの食べ方ができる。しかし、つけ麺の並盛だと麺は200gしかないので、いろいろな食べ方を試していたら全く足りない。やはり、+150円で1.5倍の300gになる大盛にすべきだった。
店主さん渾身の力作をあっという間に食べ終えると、フロア担当の南方系のお嬢さんに昆布茶を頼む。しばらくすると、反り湯呑に薄茶色の液体が入ったものが運ばれてきた。味見をすると、昆布茶に魚介出汁少量を混ぜたもののようだ。ここにつけダレをレンゲ2〜3杯加えてスープ割にと指南書は説くが、残った大量のつけダレはどうすればいいのか。結局、もったいないので、余ったつけダレは、少し味が濃かったもののそのまま完飲。
 高品位な生ワサビを然るべき道具で上手くすりおろせば、それだけで美味しく麺が食べられることをはじめて知った。また、こういう機会に巡り合いたいものだ。

・お気に入り度:〇

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